受験勉強著者: 学びツール.com編集部

過去問はいつから始める?【中学・高校・大学受験別】時期別スケジュールと年間計画

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過去問はいつから始める?【中学・高校・大学受験別】


過去問は受験勉強の要ですが、「いつから始めればいいの?」と悩む方も多いでしょう。本記事では、受験種別の時期別スケジュール年間計画を解説します。


過去問の重要性


なぜ過去問が重要なのか


過去問を解くことで、以下の5つのメリットがあります:


|---------|------|

**出題傾向の把握**どの単元が頻出か分かる
**時間配分の練習**本番と同じ時間で解く練習
**弱点の発見**自分の苦手分野が明確になる
**実力の測定**合格ラインとの差を確認
**本番慣れ**試験形式に慣れる

過去問を解く前の準備


過去問は基礎が固まってから取り組むのが鉄則です。


基礎固めの目安:


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中学受験小6の8月基本問題集1周完了
高校受験中3の9月教科書レベル理解
大学受験高3の9月共通テスト8割レベル

重要: 基礎が不十分なまま過去問を解くと、解けない問題だらけでモチベーションが低下します。


時期別スケジュール【全体像】


受験生の過去問学習は、時期によって取り組み方が異なります。以下のタイムラインで全体像を把握しましょう。


%%{init: {'theme':'base', 'themeVariables': { 'primaryColor':'#e3f2fd','primaryTextColor':'#1565c0','primaryBorderColor':'#1976d2','lineColor':'#64b5f6','secondaryColor':'#fff3e0','tertiaryColor':'#f3e5f5'}}}%% gantt title 過去問学習の年間タイムライン(中学受験の例) dateFormat YYYY-MM section 準備期間 基礎固め・苦手克服 :prep1, 2025-04, 4M section 過去問導入 傾向把握(3年分) :active, intro1, 2025-08, 2M section 本格演習 時間配分習得(5年分) :practice1, 2025-10, 2M section 最終調整 合格点安定(10年分繰返し) :final1, 2025-12, 2M

4つのフェーズ:

1. 準備期間: 基礎固め、苦手克服(過去問なし)

2. 過去問導入: 出題傾向の把握(3年分)

3. 本格演習: 時間配分の習得(5年分)

4. 最終調整: 合格点の安定(10年分繰り返し)


中学受験(小学6年生)の年間スケジュール


4月〜7月: 準備期間


目標: 基礎固め、苦手単元の克服


やること:

  • 基本問題集を1周
  • 塾のテキスト復習
  • 模試で実力確認

  • 過去問: まだ解かない


    8月〜9月: 過去問導入期


    目標: 出題傾向の把握


    過去問:

  • 第一志望校の最近3年分
  • 時間を気にせず解く(解ける問題を確認)

  • 頻度: 週1回(土日)


    注意点:

  • 点数にこだわらない
  • 出題形式を確認
  • 頻出単元をリストアップ

  • 10月〜11月: 本格演習期


    目標: 時間配分の習得


    過去問:

  • 第一志望校5年分
  • 併願校3年分
  • 本番と同じ時間で解く

  • 頻度: 週2-3回


    注意点:

  • 必ずタイマーを使う
  • 時間配分を記録
  • 解き直しを徹底

  • 12月〜1月: 最終調整期


    目標: 合格点の安定


    過去問:

  • 第一志望校10年分(繰り返し)
  • 間違えた問題を集中演習

  • 頻度: 週3-4回


    注意点:

  • 新しい問題より復習優先
  • 合格最低点 + 10点を目指す
  • 体調管理も重視

  • 高校受験(中学3年生)の年間スケジュール


    6月〜8月: 基礎固め期


    目標: 中1〜中3の総復習


    やること:

  • 教科書の総復習
  • 基礎問題集
  • 夏期講習

  • 過去問: まだ解かない


    9月〜10月: 過去問導入期


    目標: 出題形式の理解


    過去問:

  • 公立高校の過去5年分
  • 時間を計って解く

  • 頻度: 週1回


    注意点:

  • 公立高校の出題傾向を把握
  • 記述問題の答案作成練習

  • 11月〜12月: 実践演習期


    目標: 7割以上の得点


    過去問:

  • 公立高校10年分
  • 私立高校5年分

  • 頻度: 週2-3回


    注意点:

  • 得点率7割を目標
  • 時間配分を確立
  • 弱点科目を重点的に

  • 1月〜2月: 総仕上げ期


    目標: 安定して8割以上


    過去問:

  • 繰り返し演習(特に間違えた問題)
  • 予想問題も追加

  • 頻度: 毎日1教科


    注意点:

  • 新しい問題は控えめに
  • 復習を徹底
  • 体調管理と睡眠確保

  • 大学受験(高校3年生)の年間スケジュール


    4月〜8月: 基礎〜応用期


    目標: 共通テスト8割レベル


    やること:

  • 共通テスト対策
  • 基礎固め
  • 夏期講習

  • 過去問: まだ本格的には解かない


    9月〜10月: 共通テスト過去問期


    目標: 各科目8割以上


    過去問:

  • 共通テスト(センター試験)10年分
  • 本番と同じ時間で解く

  • 頻度: 週2回


    注意点:

  • マーク方式に慣れる
  • 時間配分を確立
  • 得点率8割を目標

  • 11月〜12月: 二次試験過去問開始


    目標: 出題傾向の把握、答案作成力


    過去問:

  • 第一志望校10年分
  • 共通テストも継続

  • 頻度: 週2-3回(二次)+ 週1回(共通テスト)


    注意点:

  • 答案の書き方を習得
  • 採点基準を理解
  • 解答プロセスを重視

  • 1月〜2月: 最終調整期


    目標: 合格最低点 + 20点


    過去問:

  • 繰り返し + 予想問題
  • 弱点分野の集中演習

  • 頻度: 毎日


    注意点:

  • 共通テスト後は二次に集中
  • 新しい問題より復習
  • メンタルケアも重要

  • 受験別の推奨年数と繰り返し回数


    過去問年数の目安


    |---------|-----------|-----------|--------|

    中学受験10年分7年分3-5年分
    高校受験10年分7年分5年分
    大学受験10年分7年分5年分

    繰り返し回数の目安


    |------|------------|------|

    導入期1回出題傾向の把握
    演習期2-3回時間配分の習得
    直前期3回以上合格点の安定

    重要: 新しい問題を解くより、同じ問題を3回以上繰り返す方が効果的です。


    まとめ: 受験別の過去問スケジュール


    開始時期


    |---------|---------|--------------|

    中学受験小6の8月基本問題集1周
    高校受験中3の9月教科書レベル理解
    大学受験高3の9月共通テスト8割レベル

    4つのフェーズ


    1. ✅ 準備期間: 基礎固め、過去問なし

    2. ✅ 導入期: 出題傾向把握(3年分、週1回)

    3. ✅ 演習期: 時間配分習得(5年分、週2-3回)

    4. ✅ 直前期: 合格点安定(10年分繰り返し、週3-4回)


    重要ポイント


  • 基礎固めが先: 基礎が不十分なまま過去問を解かない
  • 段階的に増やす: 週1回 → 週2-3回 → 毎日
  • 繰り返しが重要: 新しい問題より、同じ問題を3回以上
  • 時期別の目標: 傾向把握 → 時間配分 → 合格点安定

  • 過去問の開始時期と年間スケジュールを守れば、志望校合格に大きく近づきます。


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    この記事の執筆について

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    この記事は、学術論文や公式データに基づき、学びツール.com編集部が作成しました。 情報の正確性を最優先し、定期的な更新を行っています。

    執筆者

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    学びツール.com編集部

    教育分野での経験を活かし、科学的根拠に基づいた学習情報を提供しています。

    更新履歴

    • 2025年10月: 初版公開