study-methods著者: 勉強応援ツール編集部

模試の復習のやり方【偏差値10アップする効果的な復習法】

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模試の復習のやり方【偏差値10アップする効果的な復習法】




🧑

生徒さん

「模試を受けても、結果を見て一喜一憂するだけで、復習まで手が回らないんです。でも、復習しないと次も同じ間違いをしてしまって...」


🦉

フクロウ博士

「模試は"受けること"ではなく、"復習すること"が本番じゃ。模試1回分の復習を徹底すれば、偏差値10アップも夢ではないぞ。今日は効果的な模試復習法を教えよう」


模試を受けっぱなしにしていませんか?結果を見て落ち込んだり喜んだりするだけで、復習せずに次の模試を受けていませんか?


実は、模試の復習こそが成績アップの最大のチャンスです。模試は、あなたの弱点が詰まった「宝の山」。効果的に復習すれば、偏差値10アップも十分可能です。


この記事では、科学的に効果が証明された模試復習法を具体的に解説します。間違えた問題の分析法、復習ノートの作り方、復習タイミングなど、今日から実践できる技術を身につけましょう。


なぜ模試の復習が重要なのか


模試は「あなた専用の弱点リスト」


模試の最大の価値は、あなたの弱点が明確に分かることです。


模試で分かること

  • 知識の穴:覚えていない、理解していない箇所
  • 解法の穴:解き方を知らない、使いこなせない
  • 時間配分の問題:どの問題に時間をかけすぎているか
  • ケアレスミスの傾向:どんなミスを繰り返しているか

  • これらは、普段の勉強では気づけない貴重な情報です。


    復習しない = 模試代と時間のムダ


    模試1回の受験料は約5,000円、拘束時間は8時間以上。


    復習しない場合

  • 5,000円と8時間をムダにする
  • 次の模試で同じ間違いを繰り返す
  • 成績が伸びない

  • 復習する場合

  • 弱点が明確になり、効率的に学習できる
  • 同じ間違いをしなくなる
  • 偏差値が確実に上がる

  • 模試の価値は、「受けること」の10倍、「復習すること」にあるのです。


    模試復習の黄金タイミング


    復習は「3回」行う


    模試の復習は、3つのタイミングで行うのが最も効果的です。


    |---|---|---|

    **当日中**記憶が新鮮なうちに自己採点・分析2-3時間
    **翌日〜3日以内**間違えた問題を解き直し3-4時間
    **1週間後**定着確認、もう一度解く1-2時間

    なぜこのタイミングなのか


    エビングハウスの忘却曲線によれば、人間は:

  • 1日後に74%忘れる
  • 1週間後に77%忘れる

  • つまり、当日中の復習が最も重要。記憶が新鮮なうちに復習すれば、定着率が格段に上がります。




    🧑

    生徒さん

    「模試の当日って、疲れてもう何もしたくないんですよね...」


    🦉

    フクロウ博士

    「気持ちは分かるが、ここが踏ん張りどころじゃ。当日中に2時間だけ復習すれば、次の模試で偏差値5上がるぞ。逆に、復習を先延ばしにすると、記憶が薄れて効果が半減してしまうんじゃ」


    模試復習の5ステップ


    ステップ1:自己採点と結果分析(当日中)


    模試が終わったら、当日中に自己採点します。


    やること

    1. 解答速報で自己採点

    2. 得点と偏差値の概算を出す

    3. 科目別・分野別の正答率を計算


    分析シート例


    ```

    【科目別正答率】

    英語: 65/100 (65%)

    - 文法: 12/20 (60%) ← 弱点

    - 長文: 40/60 (67%)

    - リスニング: 13/20 (65%)


    数学: 48/100 (48%) ← 最重点科目

    - 数I: 20/40 (50%)

    - 数A: 15/30 (50%)

    - 数II: 13/30 (43%) ← 最弱点

    ```


    ステップ2:間違えた問題の分類(当日中)


    間違えた問題を4つのタイプに分類します。


    |---|---|---|---|

    **A: ケアレスミス**計算ミス、マークミスチェックリスト作成
    **B: 時間不足**解き方は分かるが時間切れ時間配分の見直し
    **C: 知識不足**覚えていない、習っていない該当範囲を教科書で確認
    **D: 解法不足**解き方が分からない最高解説を読み、類題を解く

    最優先で復習すべきは「D: 解法不足」です。


    ステップ3:間違えた問題を解き直す(翌日〜3日以内)


    D(解法不足)とC(知識不足)の問題を、解説を読んで解き直します。


    解き直しの手順


    1. 解説を読む前に、もう一度考える(5分)

    - 模試の緊張が解けた状態で、落ち着いて考える

    - それでも分からなければ解説へ


    2. 解説を読む

    - なぜその解法なのか、理解する

    - 別解があれば、それも確認


    3. 解説を閉じて、自力で解き直す

    - 解説を見ながら解くのはNG

    - 自力で最後まで解けるか確認


    4. 類題を探して解く

    - 問題集で類似問題を見つける

    - 同じ解法が使えるか確認


    ステップ4:復習ノートを作る(翌日〜3日以内)


    復習ノートは、間違えた問題だけをまとめた「あなた専用の問題集」です。


    ノートの構成


    ```

    【左ページ】

  • 問題文(写す or 切り貼り)
  • 間違えた選択肢に印
  • 間違えた理由(「なぜ間違えたか」を書く)

  • 【右ページ】

  • 正しい解答
  • 解法のポイント(自分の言葉で)
  • 類題の参照先(問題集の〇ページ)
  • ```


    デジタルの場合

  • 問題をスマホで撮影
  • Google DriveやNotionに保存
  • 通学中にスマホで見返す

  • ステップ5:1週間後にもう一度解く


    1週間後に、復習ノートの問題を何も見ずに解き直します


    目的

  • 本当に理解できたか確認
  • 長期記憶に定着したか確認

  • 結果に応じた対応


    |---|---|

    **正解できた**✅ 復習完了、定着した
    **間違えた**⚠️ もう一度解説を読み、さらに1週間後に再チェック

    科目別の模試復習ポイント


    英語


    長文読解

  • 分からなかった単語をリスト化
  • 構文が取れなかった文を分析
  • 本文を音読する(5回)

  • 文法

  • 間違えた文法事項を文法書で確認
  • 類題を問題集で解く

  • リスニング

  • スクリプトを見ながらもう一度聞く
  • シャドーイング(音声に続いて発音)

  • 数学


    計算ミス

  • どこで間違えたか特定
  • 計算過程を丁寧に書く習慣をつける

  • 解法不足

  • 解説の解法を理解
  • チャート式などで類題を5問解く

  • 時間不足

  • 時間配分を見直す
  • 易しい問題から解く練習

  • 国語


    現代文

  • 傍線部の前後をもう一度読む
  • 論理展開を図解する

  • 古文・漢文

  • 分からなかった単語・文法を暗記
  • 全文を現代語訳する

  • 理科・社会


    知識不足

  • 教科書の該当範囲を読み直す
  • 関連事項もまとめて復習

  • 計算・思考問題

  • 解法を理解し、類題を解く

  • 復習時間の目安


    科目別復習時間


    |---|---|

    **英語**2-3時間(長文の音読含む)
    **数学**3-4時間(類題演習含む)
    **国語**1.5-2時間
    **理科**2-3時間(実験・計算問題重視)
    **社会**1.5-2時間(知識の整理)

    合計:模試1回分の復習に10〜15時間が目安


    時間がない場合の優先順位


    時間がない場合は、優先順位をつけて復習します。


    優先順位

    1. D(解法不足)の問題:最優先

    2. C(知識不足)の問題:次点

    3. B(時間不足)の問題:余裕があれば

    4. A(ケアレスミス)の問題:チェックリスト作成のみ


    模試を受ける前の準備


    時間配分を決めておく


    模試を受ける前に、時間配分を決めておきます。


    英語の例

  • 大問1(文法):10分
  • 大問2(長文1):15分
  • 大問3(長文2):20分
  • 大問4(長文3):25分
  • 見直し:10分

  • 解く順番を決めておく


    得意な問題から解く戦略も有効です。


    メリット

  • 確実に得点できる
  • 勢いがつく
  • 時間切れのリスクを減らす

  • ケアレスミス対策


    ケアレスミスの記録をつける


    ケアレスミスは、パターンが決まっていることが多いです。


    チェックリスト例

  • ✓ 計算ミス(符号、桁数)
  • ✓ マークミス(1つずれる)
  • ✓ 問題文の読み間違い(「正しいものを選べ」を見落とす)
  • ✓ 単位の付け忘れ

  • 対策

  • 見直し時間を必ず確保(10分)
  • 問題文に線を引く(「誤っているものを選べ」など)
  • 計算過程を丁寧に書く



  • 🧑

    生徒さん

    「模試の復習、こんなに徹底してやるんですね!でも、これをやれば確実に成績が上がりそうです」


    🦉

    フクロウ博士

    「そうじゃ。模試は"受けること"ではなく、"復習すること"が本番。1回の模試を徹底的に復習すれば、偏差値10アップも夢ではないぞ。さあ、次の模試から実践じゃ!」


    まとめ:効果的な模試復習法


    模試で偏差値10アップするための7つのポイント:


    1. 復習は3回(当日・3日以内・1週間後)

    2. 間違えた問題を4分類(ケアレスミス・時間不足・知識不足・解法不足)

    3. D(解法不足)を最優先で復習

    4. 復習ノートで「あなた専用の問題集」を作る

    5. 1週間後にもう一度解くで定着確認

    6. 科目別のポイントを押さえる

    7. ケアレスミス対策で確実に得点


    模試は「受けっぱなし」ではなく、「徹底的に復習」することで初めて価値が生まれます。


    この記事の執筆について


    🦉

    学びツールズ編集部

    受験生の学習効率化を支援する教育メディア


    更新履歴:

    • 2025年10月 - 初版公開


    編集方針:

    科学的根拠に基づいた学習法を、受験生が実践しやすい形で提供することを目指しています。


    参考文献


  • Ebbinghaus, H. (1885). *Memory: A Contribution to Experimental Psychology*. 忘却曲線を発見した記念碑的研究。復習タイミングの科学的根拠。
  • Roediger, H. L., & Karpicke, J. D. (2006). "Test-Enhanced Learning: Taking Memory Tests Improves Long-Term Retention" *Psychological Science*, 17(3), 249-255. テスト効果(テストが記憶を強化する)を実証。
  • Bjork, R. A., & Bjork, E. L. (1992). "A new theory of disuse and an old theory of stimulus fluctuation" *From Learning Processes to Cognitive Processes*, 35-67. 効果的な復習間隔に関する理論。
  • Brown, P. C., Roediger, H. L., & McDaniel, M. A. (2014). *Make It Stick: The Science of Successful Learning*. Harvard University Press. 科学的に効果が証明された学習法をまとめた著作。
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    この記事の執筆について

    執筆方針

    この記事は、学術論文や公式データに基づき、学びツール.com編集部が作成しました。 情報の正確性を最優先し、定期的な更新を行っています。

    執筆者

    🦉
    学びツール.com編集部

    教育分野での経験を活かし、科学的根拠に基づいた学習情報を提供しています。

    更新履歴

    • 2025年10月: 初版公開
    • 2025年10月: 更新